第2回福島浜通り地域の国際教育研究拠点に関する有識者会議が2019年8月30日、復興庁で開かれ、本学福島復興創世研究所の中村隆行所長代行が「米国ハンフォード地域について」のテーマで事例報告を行いました。
会議には、渡辺復興大臣、浜田復興副大臣、白須政務官の政務三役をはじめ復興庁幹部、内堀知事、有識者会議各委員(全12人)、関係省庁の責任者が出席しました。
中村所長代行は、7月末に訪問視察したハンフォード(核施設群による過去の放射能汚染地域から、廃炉・クリーンナップなどで現在全米でも有数の繁栄都市となっている)の成功事例を発表。大学・短大・研究機関、自治体・行政区、経済・産業界(中小企業)、さらに調整機関(トライデック等)がウィン・ウィンの関係でサイクル化(好循環)し、持続的発展を遂げている知見を報告しました。
これを受けて、有識者会議の坂根座長(コマツ顧問)は「それぞれ個別の取り組みは自然のことだが、トライデックのような全体をコーディネート、マネジメントしている組織がある。コンセプトとしてマスト(絶対必要なこと)といえる」とコメントしました。
有識者会議は、国内外のトップクラスの英知を結集した教育研究拠点の浜通りは地域への創設を目的に復興大臣の下に設立されました。大学・大学院の研究室の常駐、大学院・大学などの高等教育機関の新設・誘致などさまざまな可能性の検討がされています。浜通りに新産業の集積を図る福島イノベーション・コースト構想の一環です。